なかの区体協 第53号 平成28年3月31日


「一般社団法人」中野区体育協会の活動に期待して 中野区体育協会会長 神山好市

 中野区体育協会は、1948年(昭和23年)5月1日の設立以来、68年間に亘って競技スポーツのみならず、区民生活に欠くことの出来ない健康増進と体位の向上、青少年の健全育成など、幅広い活動を展開し、その普及発展に貢献することを大きな目標に掲げて来ました。
 最近、区立のスポーツ施設の管理運営は、指定管理者制度を導入され法人格を持った団体でないと参加できない社会環境に変化して来ました。これらの環境条件に対応していくためには、体育協会の法人化を進める必要が出て参りましたので、3年前から検討委員会を設けて体制整備に取り組んで来ました。その結果、平成28年4月1日に、社会的にも責任主体となり得る「一般社団法人」中野区体育協会にすることになりました。
 68年間続いた任意団体としての中野区体育協会は、平成28年3月31日を以って解散し、「一般社団法人」中野区体育協会に継承されることになりました。加盟団体は、休会中の2団体が再活動を始め、35団体でスタートすることになります。
 今後とも変わらぬご指導ご鞭撻をお願い申し上げます。
 懸案の区立体育館の建替え計画が、具体化しつつありますが、体育館の改築については、新体育館の竣工まで、体育館が無いという空白期間の発生を避けねばなりません。加盟団体の活動を中断することなく、継続性を確保することを忘れてはなりません。体育協会としては、体育館建設検討委員会を設けて、意見の集約、計画への反映など、区との協力体制を整えて取り組んでおります。引き続いて関係者のご理解、ご協力をお願いしたいと存じます。
 これまでの体育協会の活動には、区民の誰でも幅広く参加出来る「スポーツフェスティバル」を実施しております。
 一方で、自治体間のスポーツ交流事業としては、「中野区・田村市スポーツ交流会」を隔年ではありますが続けてまいりました。
 さらに、国際交流事業としては、19回に及ぶ少年軟式野球チームの北京市西城区への派遣交流もありますが、引き続いて実施してまいります。
 また、毎年行われている都民体育大会への選手派遣も大事な責務と考えています。昨年は、28種目の競技が展開されました。その中で、剣道の代表選手が優勝旗を持ち帰ってくれました。剣道は通算3度の優勝を飾りましたが、軟式野球、バレーボール、ソフトテニス、テニス、卓球、柔道等も優勝記録を残しております。個人として国民体育大会の東京代表として活躍している選手もおります。また、全国大会やインターハイで優勝する等、全国的な活動選手を輩出しておりますが、可能な限り支援を続けて行きたいと考えております。
 東京オリンピック・パラリンピックも4年後に迫りました。
 この大会は、出場選手に限らず、様々な形のボランティアとして、スポーツ関係者が参加する一大イベントです。
 新しい体育館建設が、この大会に間に合い、参加種目の練習場に提供できれば、素晴らしい記憶の残る東京オリンピック・パラリンピックになるでしょう。
 大会の成功に向けて、皆さんの力を合わせて取り組んで行きたいものと思います。


平成28年合同新年懇親会

 中野区体育協会(神山好市会長)、中野区スポーツ推進委員会(木下克実会長)の合同新年懇親会は、1月14日午後6時30分から中野サンプラザ14階クレセントルームで約120名の参加を得て開催されました。
 当体育協会常任理事の鎌田正義氏とスポーツ推進委員会の吉田典正氏の司会により、根本一範副会長の「開会のことば」で始まりました。
 主催者を代表して神山会長の挨拶は「体育協会は、今年4月から一般社団法人中野区体育協会として法人格を取得し、社会的信頼を得、中野区とも施設等の受託契約を結ぶことができる組織に強化して行きます。本日おいでの田中区長様、議員の皆様よろしくご支援ください。」
 木下会長からの挨拶は「スポーツ推進委員会は、スポーツ・健康づくりに寄与する事業を行うとともに、東京マラソン、ふれあい運動会、フラッグフットボール大会等、都や区のスポーツ推進の事業に協力して来ました。これからも、スポーツ・健康づくり推進計画の策定、新体育館の建設、スポーツコミュニティプラザの展開など中野区と共に進んでまいりたい。」
 多忙の中出席いただいた、来賓の田中大輔区長からは、「平和の森に新しい体育館と屋外スポーツ施設を建設します。新しい体育館は、オリンピックに間に合う様建設し、実施種目の練習場になれば、素晴らしい記念になると感じています」とのご祝辞がありました。続いて北原ともあき区議会議長からもご祝辞がのべられた。引き続き、公務の中駆けつけていただいた松本文明衆議院議員、更にながつま昭衆議院議員代理の秘書官からも祝辞が述べられた。
 窪寺理事長の乾杯の音頭でグラスを上げた後、田辺裕子教育長、都議会議員の高原良生氏、西沢けいた氏、植木こうじ氏に続き昨年都議会議長に就任された川井しげお氏から来賓のご祝辞があり、和やかな雰囲気の中、懇親会に入った。
 さらに、スポーツ議連会長のいでい良輔議員から出席された区議会議一人ひとりの紹介があり、副議長の白井ひでふみ氏がご祝辞をのべられた。
 その後、体育協会加盟団体代表者の紹介とスポーツ推進委員会委員の紹介が行われた。
 最後に、大石忠雄体育協会副理事長の閉会のことばで午後8時過ぎにおひらきとした。


第68回都民体育大会

  1. 開催期間
    平成26年8月3日(日)~平成27年6月20日(土)までの期間で第68回都民体育大会が開催されました。
    夏季 平成26年8月3日~10月9日
    冬季 平成27年3月1日~8日
    春季 平成27年5月6日~6月20日
  2. 会場
    東京体育館・駒沢オリンピック公園総合運動場他
  3. 参加地区
    55地区(区市町村)
    選手・監督総数15,171名

 開会式は、平成27年5月10日午前10時から東京体育館で行われました。
 中野区体育協会からは、加盟団体から40名、体協役員・中野区10名が中野区体育協会旗を先頭に行進した。
 本大会には中野区から20競技種目、280名の選手・監督が参加しました。今大会の結果は、剣道が優勝、バレーボール男子準優勝、バスケットボール男子3位、卓球男子5位、ソフトテニス女子5位、なぎなた女子5位、少林寺拳法女子5位の成績でした。
 今年も、中野区選手団男子・女子とも入賞を目指して頑張って下さい。

 剣道優勝へのあゆみ

 【試合戦評】監督 見市 剛男
 本大会は、東京で剣道を愛好し日々地元で修行を重ねている精鋭剣士の東京ナンバーワンを決める厳しい中にも交剣知愛の精神で素晴らしい試合が展開された。
 中野区としては、幼少の頃から共に稽古に励んできた親しい仲間でメンバーを組み、結果的には優勝を勝ち取ることが出来た。原則引き分けのない勝負の中で、厳しい試合が展開されたが、お互いに取りこぼしをカバーしながら内容のある試合であった。
 平成27年5月18日


体協報を振り返る

 体育協会が、4月より法人化により組織が変わります。そこで、体協報を振り返ってみることにしました。
 昭和61年11月15日付で、「なかの区体協」創刊号が発行されました。会長は中谷千章、加盟団体は29団体、山岳連盟、アマチュアレスリングの名が見られます。「より強い団結」、「より高いもの」を求めて、区民の健康づくりに取組んで行きたい。「先人のあとを追うな、先人の求めたものを求めよ」芭蕉の言葉で編集後記としている。
 平成元年、創立40周年記念の年に、都民体育大会のテニス競技で女子が総合優勝を遂げている。平成10年には、都民体育大会でテニス女子と卓球女子が共に8回めの優勝を成した。29号から40号までは、隔年の発行であった。
 平成23年3月11日の東北地方太平洋沖地震の時には、123万1281円の義援金を田村市と日本赤十字社に送っている。
 「なかの区体協」をめくると、体協活動の歴史を垣間見ることが出来ます。


加盟団体周年事業

 今年度周年記念を迎えた3団体の記念式典等をまとめました。平成30年は体育協会は結成70周年を迎えます。
 よろしくご協力ご支援ください。

中野区軟式野球連盟70周年記念式典開催

 昭和20年(1945)10月10日発足した連盟は、平成27年10月31日に中野サンプラザで創立70周年記念式典を開催しました。
 表彰式では、役員・理事・審判員に感謝状・表彰状を贈り、20年以上出場39チーム、101名の選手に表彰状を贈りました。
 式典は、約200名の方々のご出席を賜り、最初に依光会長から挨拶、尾崎理事長から70周年のあゆみを述べ、来賓の田中大輔中野区長、北原ともあき議長、神山好市体育協会会長、梅田勝利都連会長から祝辞が述べられ、窪寺澄安体協理事長の音頭で乾杯をしました。そして、各議員、各連盟、各団体等の紹介・挨拶をいただきました。
 その後、歌手山口ひろみ歌謡ショーを楽しんでいただき、中締めを根本一範顧問が行い、大石副会長の閉会の言葉で盛会裏に終了しました。
 今後、役員・審判員は、80周年に向けて連盟発展のため一層の努力をして参りますので、関係各位の更なるご支援をお願い申し上げます。

なぎなた連盟40周年大会を終えて

 平成27年10月18日中野区なぎなた連盟は、創立40周年の記念大会を実施する事が出来ました。
 これまで当連盟は、体育協会をはじめ、関係者方々の応援をいただき成長して参りました。
 厚くお礼を申し上げます。
 平成27年は、連盟の高校生2名が、全国高等学校総合体育大会なぎなた演技競技にて優勝を飾り、他に、東京都大会・スポーツ少年団交流大会・全日本錬成大会などで、優勝又は準優勝と好成績を修めました。順調に発展の途を推移している様に見えます。記念すべき一年です。これは偏に、後援会員皆様のお蔭であると感謝し「なぎなた理念」に外れず、連盟会員皆で技を練ること・心を磨くこと、究極は、人格の形成を目指したい。

トリム体操連盟創立30周年記念

 平成27年11月30日、中野サンプラザにて、創立30周年記念祝賀会を開催いたしました。体育協会副会長根本一範様、同副会長依光恒治様、同理事長窪寺澄安様、連盟顧問古藤高良様、元理事長野本喜明様にご出席賜りご祝辞を頂きました。
 当日参加者は244名、30年継続クラブ表彰18クラブ、個人表彰57名の多数に及んだ。これまでの皆様の応援・支援に心からお礼申し上げます。
 昭和61年連盟を結成し、指導部・事業部・総務部がそれぞれの活動を通して、生活習慣病などの予防に取り組んで来ました。これからも微力ながら、スポーツ振興・発展に努めます。


「一般社団法人中野区体育協会」の概要

 現体育協会が法人化する設立趣意は冒頭の神山会長が述べられたとおりです。ここでは、法人化後の組織概要、加盟団体の対応を詳細にご説明いたします。
 新たな「一般社団法人中野区体育協会」が目指す目的に、大きな変化はありませんが、中野区が設立した施設の管理・運営を受託すること、将来は自主事業を実施し、加盟団体の運営支援・資金援助を進めることが加わります。
 名称、設立目的、組織構成、各種会議、基金の設置、事業計画・予算、事業報告・決算、等を定めたものが「定款」です。組織は、議決機能を持った社員(正会員)及び執行機関としての役員(理事・監事)で構成されます。
 会員は、正会員(加盟団体から1名推薦)、賛助会員(1口1000円でだれでも入会できます)、名誉会員(この法人に功労のあった者)の3種類です。
 今年は、6月18日(土)中野サンプラザにおいて、社員総会・発足式を開催します。発足式は加盟団体どなたでも参加できます。多くの方々の参加を期待しております。
 役員は、理事が26名以内、監事が2名、任期は2年です。この役員を選任するのが、社員の大きな役割です。理事会は、理事と監事で構成され、この法人の業務執行、社員総会の開催、財産処分等重要な仕事を担当します。常任理事会は理事の内、会長・副会長・専務理事、常務理事で構成され、理事会の事前準備や理事会からの委任事項が職務です。また、事務局が設置され、経理・会議準備・連絡調整等の実務を担当します。
 最後に、各加盟団体は毎年、予算・決算と役員名簿、規約を提出していただきます。ご不明の点は、事務局までお尋ねください。


第13回中野区民スポーツフェスティバル開催

 平成27年度の中野区民スポーツフェスティバルは10月12日「体育の日」に、中野体育館、鷺宮体育館、鷺宮運動広場、哲学堂公園、上高田運動施設、産業振興センター、谷戸運動公園の7会場で17競技種目が行われました。
 好天に恵まれ、各施設とも大勢のスポーツを愛する区民が参加し、秋の一日身体を動かし、仲間と楽しく声を掛け合い、充実した時間を過ごしていました。
 雨天で一部中止となった昨年を大きく上回る、1283名の参加者があり、それぞれ得意のスポーツを楽しんだようです。


2016年度版「生涯学習・スポーツガイドブック」配布中

 中野区より2016年度版の「生涯学習・スポーツガイドブック」が発行されました。
 中野区体育協会や加盟団体等の主催する事業などが掲載されていますのでご利用ください。
 区役所、スポーツ関係施設、区民活動センター、図書館などで配布しています。


平成27年度顕彰者

顕彰者の皆さんおめでとうございます。

  • 東京都功労者表彰
    功労賞(個人) 大石 忠雄(軟式野球連盟副会長)
  • 東京都スポーツ功労賞
    功労賞(個人) 四本松 善成(バレーボール協会理事長)
  • (公財)東京都体育協会顕彰
    生涯スポーツ功労者表彰 堺 榮一(バドミントン協会会長)
    生涯スポーツ優良団体表彰 中野区卓球協会
  • 中野区表彰
    表彰状 尾崎 久夫(軟式野球連盟理事長)
    表彰状 濱本 敏典(柔道会理事長)


平成27年度体育協会物故者(体育協会現・元理事等)

故中澤敏子様(90歳)なぎなた連盟理事長 7月22日ご逝去
故志田武美様(77歳)弓道連盟会長 8月11日ご逝去
故境 治男様(94歳)ゲートボール連盟会長 1月31日ご逝去

生前の体育協会におけるご尽力に感謝し、体育協会会員一同心よりご冥福をお祈り申し上げます。