なかの区体協 第59号 令和4年3月31日


一般社団法人中野区体育協会に寄せて
一般社団法人中野区体育協会会長 根本一範

 今年の会報は、新型コロナウイルス感染症が下火となった令和3年10月10日に開催できた「中野区民スポーツフェスティバル」の様子を参加スポーツ団体から寄稿していただき、当日の楽しい雰囲気を再現してみました。今年も10月9日に予定しています。より多くの方々の参加を期待しています。
2021年夏に開催された「東京2020オリンピック・パラリンピック」は『すべての人が自己ベストを目指し(全員自己ベスト)』『一人ひとりがお互いを認め合い(多様性と調和)』『そして、未来につなげよう(未来への継承)』をコンセプトとしました。躍動するアスリート、その表情、その努力、その涙、その精神に触れ、私たちは感動し、手に汗を握り、共に涙を流す事もありました。
 中野区体育協会は、加盟団体ともども中野区の生涯スポーツの普及・振興に取組んでいきます。区民の皆様、関係団体の方々のご支援、ご協力を賜りますようお願いいたします。


ゲートボール

 ゲートボール競技は谷戸運動公園で行われ、参加者43名中から9名を主将として選び残りの34名を抽選で9チームに分け(7チームが5名、2チームが4名)各チーム4試合、競技は無事終了しました。
参加者の多くから今回のフェスティバルは楽しかったと好評を戴きましたが、おそらく今回のチーム編成が新鮮に感じられ、このチームの主将が上手にゲームを進めた結果だと思われます。ここでゲートボールってどんなスポーツか説明させて戴きます。5人対5人の対抗戦ですがコートは、いつも一人の競技者がプレーをします。(1人対1人から競技は出来ます。)競技の時間は30分間で5人の合計得点で勝敗を決定します。先行チームは赤ボール(奇数番号①③⑤⑦⑨)後攻チームは白ボール(②④⑥⑧➉)を持ちます。
先行後攻と交互にチームの打撃順番どうりに自分のボールを打撃していき、コート中の3つのゲート(第1~第3ゲート)を通過させ最後にゴールポールの当てて、上りとなります。


ソフトテニス

 スポーツフェスティバルは、誰でも気軽に参加できるスポーツイベントで種目も多様。中には親子での参加も見られ、区民スポーツ振興のイベントとして、大変素晴らしい行事だと思います。
ただ、スポーツへの興味を持つきっかけ作りにはなっても、イベントによって底辺層のスポーツ人口が拡大するということではなく、各地域のスポーツ振興があってスポーツイベントも充実してくるものであると思います。地域スポーツの掘り起こし、活性化にはどのような施策が必要なのか、あるいは地域スポーツ振興の既存のルールが形骸化し、実態から遊離してはいないか、制度の見直しも進め一度ふるいにかけ整えて頂けたら、行政の大きな設備負担なくして地域スポーツの掘り起こしにも繋がっていくのではないでしょうか。そのためには、地域住民、団体等の声を汲み上げ施策に反映して頂くことが必要です。


ソフトボール

 ソフトボール競技は、例年、哲学堂公園野球場で行われます。昨年は雨の中の開催でしたが、今年はお天気に恵まれての開催でした。ソフトボールは、団体競技ですので、「お一人でも参加できます。」としても、なかなか個人お一人での参加は難しいと思われているのか、参加者については連盟加盟団体に協力を呼びかけ、参加者を募る形がメインです。さらに、広く皆様にソフトボールの楽しさを紹介したく公園に来ている方にもお声がけし、体験していただいております。
今回、連盟未加入のチームからの参加希望、ポスターをみて参加してくれた小学生もおり、連盟の活動を紹介することが出来ました。オリンピックイヤーでソフトボールが少し注目されたおかげでしょうか。最後に、今年度は酒井区長が視察にいらっしゃるとの事でしたので、始球式をお願いしたところ、快くお引き受け下さいました。
当日、参加された区民の皆様も区長の始球式を大変喜んで下さり、例年にない盛り上がりで、大変うれしく思っております。
連盟役員一同厚くお礼申し上げます。


ラジオ体操

 昨年度はあいにくの天候で中止となり今年が初めての実践となりました。
平和の森公園内の多目的運動広場を会場に午前中の時間帯で区民の皆様とラジオ体操を楽しみました。
当日は2コースを用意し、ラジオ放送にあわせて体を動かす10分間実践コース。もうひとつは、ラジオ体操の動きはどう狙いがあり、正しい動きで行う意味を学ぶ講習会コースです。
2コースとも参加される方。二度目の人もあり、お昼まで4回の講習会を行いました。入口での呼び込みも効果があり、短い時間ですむこともよかったようです。
参加者名簿では63名ですが、リピーターや就学前の可愛いお子さんも含めるとそれ以上の延べ人数になりました。
途中、小雨で一時中断しましたが、みなさん体を動かす清々しさに笑顔で帰られ、こちらまで笑顔になりました。
このような機会をいただき、ありがとうございました。


卓球

 多目的室1で行った「卓球」の様子を紹介します。
当日の参加者は41名。午前9時から正午まで入れ替え制で卓球台は6台です。卓球連盟の講師8名がコーチとして各コートに入りましたが、自分たちだけで楽しみたいグループにはコートを指定して開放しました。
参加者は前半の部は比較的卓球経験のある年輩の女性が多く、各自の課題とするフォアハンドやバックハンドのラリーなど、講師のアドバイスを受けながら楽しく練習しました。
後半は親子連れのグループが目立ち、初めてのお子さんにはまずラケットの握り方を教え、次にボールを打ち始めますがラケットにボールが当たりません。徐々に当たり始めラリーが続くようになると参加者も講師もうれしい時間です。
また、最初はお父さんがお子さんに卓球を教えていたファミリー。お子さんが講師のコーチを受けた結果、お父さんより上手になってしまいました。お父さんはうれしいけどちょっぴり悔しいみたい?でした。


太極拳

 中野区太極拳協会は、気功と太極拳の普及と区民の健康寿命を延ばす事を目的に、武道場にてコロナウイルス感染症防止対策を行いながら気功と太極拳を体験してもらいました。
参加者は、老若男女40名ほど参加いただき関心の高さを感じました。
中野区太極拳協会指導員が体験する人々の間にスタンバイして、準備体操から始まり棒気功、入門太極拳、24式太極拳などを丁寧にアドバイス。
棒気功は、憑志強老師(混元太極拳宗師第一代、陳式太極拳十代伝人)直伝の鍛錬方法で若い方から年配の方まで無理なく体を鍛える事が出来ますが、初めての方には回転する動作に苦労されている様子でした。入門太極拳は、はじめて太極拳を習う方にも簡単に覚えられ、ゆったりとした動作の中にも基本的な動作が含まれており参加者の皆さんも楽しんでいました。
そして、いよいよ24式太極拳です。24式太極拳は、楊式太極拳を基に制定され最も普及している太極拳のひとつです。約6分程度の運動で、中腰姿勢での動きのためゆっくりした動作ですが、下半身を鍛え転倒防止にも効果的と言われております。
最後には、中野区太極拳協会指導員による模範演技で24式太極拳と混元24式太極拳を行い終了となりました。


フォークダンス

 フォークダンスというと「マイムマイム」「オクラホマミクサー」「コロブチカ」と、一度は踊った経験がある人が多いと思いますが、それ以外にも、シングルサークルのもの、二人で組んでターンもあるカップルダンス、8人で踊るスクエアダンスやスコティッシュダンス、3人、4人、6人、ラインのものなどがあり、日本で紹介されたものだけでも4千曲以上あります。
会場は、例会で月2回使用している多目的ホールで、午後1時より開始、3パートに分け、それぞれ45分、各パートの間に15分間の休みを取り休憩曲を入れながら、疲れたら自由に休んでもらって良い、というアナウンスと換気にも気をつけて進行しました。
参加者は、合計40名で、初めて踊る人もおり、丁寧に講習しながら踊りました。
高齢化社会でもあり、健康維持の一環として、これからもフォークダンスの普及に努める思いを強くし、閉会となりました。


居合道

 区民見学者もお子さんから高齢者まで幅広い年齢層の方々に参加して頂きありがとうございました。また「鬼滅の刃」の影響で家族連れの小さなお子さんの参加が多く見られました。プログラムは、基本技の演武を見学したのち、木刀で居合道体験をして頂き真剣による試斬(わら切り)披露したのち、希望者に真剣による試斬を体験してもらい大変喜んで頂きました。
中高年の激しい運動は厳しいものがあります。例えば、空手の激しい運動に対し太極拳のゆっくりとした動き、剣道の激しい運動にゆっくりとした動きが居合道なのです。居合道の居合とは、立会いに対する言葉で、敵の不意の攻撃に対して一瞬もおかず居合わせて抜刀して敵に勝つ、鞘放れの一刀で勝負を決める剣技の武道です。
現在、居合道連盟の稽古に小学校5年生から80代の方まで参加されています。多くの区民の方に参加される事を願います。


バドミントン

 バドミントン種目は、サブアリーナで行いました。バドミントン協会からは役員8名が、運営の手伝いとして参加しました。参加者は46名。サブアリーナのバドミントンコート4面を使って、以下の内容でプレーを実施しました。
○家族でのラリー
○友人同士でのラリー
○初心者への実技指導
○経験者の基礎練習・実技指導
○経験者のゲーム練習
等、様々な方のニーズに応えて、バドミントンを楽しんでプレーをしていただきました。
今回は、家族連れ、友達同士、初心者、未経験の方が多く参加され、バドミントンの面白さを味わっていただけたと思います。
この事は、区民スポーツフェスティバルの目的に合った意義ある行事と感じました。


パドルテニス

 この素晴らしい体育館で、どなたでも無料でご参加いただけるスポーツフェスティバルが開催できたことに心から感謝いたします。13時から20時までメインアリーナで初心者を対象とした体験レッスンや中野区パドルテニス連盟会員や愛好者が世代を超えてゲームを楽しみました。参加のみなさまは、素晴らしい体育館でのびのびとプレーして笑顔でいっぱいでした。
中野区は全国一のパドルテニス愛好者の多い街です。全国大会でも日本一多くの入賞者を輩出しています。どなたでも楽しめるスポーツとして、中野区パドルテニス連盟の亀石紀子会長をはじめ熱心な方々の普及活動の結果だと思います。健康は区民をはじめ万人の望みです。スポーツフェスティバルはスポーツを楽しむ人を増やす機会として絶好のイベントです。主催していただきました一般社団法人中野区体育協会様、ご後援いただきました中野区に心から感謝申し上げます。
区民の皆様の健康を願って、益々の普及を図っていきたいと思います。今後ともご支援賜りますようお願い申し上げます。


バレーボール

 区民スポーツフェスティバルの前身は、区民マラソン大会だと思います。
区民のスポーツ向上のため、ご尽力いただき感謝致します。
私共バレーボール協会は、コロナで2年あまり、大会が開催されておりません。そんな折スポーツフェスティバルのお誘いがありコロナ禍の中、賛否両論ありましたが、予防策をしっかり行い参加致しました。第18回大会は85名、第19回大会は、60名の参加が有り、各々プレーを楽しんでいました。この行事がますます盛大に、発展していきますことをお祈り致します。


令和3年度 顕彰者

顕彰者の皆さんおめでとうございます。

  • 東京都功労者表彰
    スポーツ功労団体  パドルテニス連盟
  • 東京都・スポーツ功労賞表彰
    功労賞(個人) テニス連盟理事長 宮﨑 徳吉
    功労賞(団体) 太極拳協会
  • (公財)東京都体育協会表彰
    生涯スポーツ優良団体 トリム体操連盟
  • 中野区表彰
    表彰状 卓球連盟副会長 斎藤 隆恒
        剣道連盟事務局長 今増 雅巳


2022年度版「生涯学習・スポーツガイドブック」配布中

 中野区より2022年度版の「生涯学習・スポーツガイドブック」が発行されました。中野区体育協会や加盟団体等の主催する事業などが掲載されていますのでご利用ください。
 区役所、スポーツ関係施設、区民活動センター、図書館などで配布しています。


令和3年度体育協会物故者

故 伊能信円様(87歳)カヌー協会会長 7月12日ご逝去

生前の体育協会におけるご尽力に感謝し、体育協会会員一同心よりご冥福をお祈り申し上げます。